crane_plus_control
CRANE+ V2 control package
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README
crane_plus_control
このパッケージはros2_control をベースにした、CRANE+ V2 のコントローラパッケージです。
ros2_control関連ファイル
crane_plus_control::CranePlusHardware (crane_plus_hardware)
本パッケージがエクスポートするHardware Componentsです
CRANE+ V2実機と通信します
crane_plus_description/urdf/crane_plus.ros2_control.xacroから読み込まれます
launch/crane_plus_control.launch.py
Controller Managerとコントローラを起動するlaunchファイルです
config/crane_plus_controllers.yaml
Controller Managerのパラメータファイルです
実機のセットアップ
crane_plus_hardware
がCRANE+ V2実機と通信するために、
PCとCRANE+ V2の設定が必要です。
正しく設定できていない場合、CRANE+ V2が動作しない、振動する、などの不安定な動きをするため注意してください
USB通信ポートの設定
crane_plus_hardware
はUSB通信ポート(/dev/ttyUSB*
)を経由してCRANE+ V2と通信します。
次のコマンドでアクセス権限を変更します。
# /dev/ttyUSB0を使用する場合
$ sudo chmod 666 /dev/ttyUSB0
latency_timerの設定
CRANE+ V2を100 Hz周期で制御するためには、 USB通信ポートとサーボモータの設定を変更します。
下記のコマンドを実行してUSB通信ポートのlatency_timer
を変更します。
参考資料:https://emanual.robotis.com/docs/en/software/dynamixel/dynamixel_wizard2/#usb-latency-setting
# /dev/ttyUSB0を使用する場合
# rootに切り替える
$ sudo su
# echo 1 > /sys/bus/usb-serial/devices/ttyUSB0/latency_timer
# cat /sys/bus/usb-serial/devices/ttyUSB0/latency_timer
1
# exit
Return Delay Timeの設定
CRANE+ V2に搭載されているサーボモータDynamixel AX-12A
にはReturn Delay Time
というパラメータがあります。
デフォルトは250がセットされており、
サーボモータがInstruction Packet
を受信してからStatus Packet
を送信するまでに500 usec
の遅れがあります。
Dynamixel Wizard 2
を使用してRetrun Delay Time
を小さくすると、制御周期が早くなります。
ノードの起動
crane_plus_control.launch.py
を実行すると、Controller Manager
ノードが起動し、
以下のコントローラが読み込まれます。
crane_plus_joint_state_broadcaster (
joint_state_broadcaster/JointStateBroadcaster
)crane_plus_arm_controller (
joint_trajectory_controller/JointTrajectoryController
)crane_plus_gripper_controller (
joint_trajectory_controller/JointTrajectoryController
)
ノードが起動した後、
次のコマンドでジョイント角度情報(joint_states
)を表示できます
$ ros2 topic echo /joint_states
Controller Managerのパラメータ
Controller Manager
のパラメータは
config/crane_plus_controllers.yaml
で設定しています。
controller_manager:
ros__parameters:
update_rate: 100 # Hz
crane_plus_arm_controller:
type: joint_trajectory_controller/JointTrajectoryController
crane_plus_gripper_controller:
type: joint_trajectory_controller/JointTrajectoryController
joint_state_broadcaster:
type: joint_state_broadcaster/JointStateBroadcaster
制御周期
update_rate
は制御周期を設定します。
CRANE+ V2に使用しているサーボモータの仕様により、 100 Hz以上の周期で制御できません。
コントローラ
CRANE+ V2の腕の制御用にcrane_plus_arm_controller
を、
グリッパの制御用にcrane_plus_gripper_controller
を設定しています。
crane_plus_hardwareのパラメータ
crane_plus_hardware
のパラメータは
crane_plus_description/urdf/crane_plus.urdf.xacro
で設定しています。
<xacro:arg name="use_gazebo" default="false" />
<xacro:arg name="port_name" default="/dev/ttyUSB0" />
<xacro:arg name="baudrate" default="1000000" />
<xacro:arg name="timeout_seconds" default="5.0" />
<xacro:arg name="read_velocities" default="0" />
<xacro:arg name="read_loads" default="0" />
<xacro:arg name="read_voltages" default="0" />
<xacro:arg name="read_temperatures" default="0" />
USB通信ポート
port_name
はCRANE+ V2との通信に使用するUSB通信ポートを設定します。
ボーレート
baudrate
はCRANE+ V2に搭載したDynamixelとの通信ボーレートを設定します。
デフォルト値にはDynamixel AX-12Aの最高ボーレートである1000000
(1 Mbps)を設定しています。
通信タイムアウト
timeout_seconds
は通信タイムアウト時間(秒)を設定します。
crane_plus_hardware
は、一定時間(デフォルト5秒間)通信に失敗し続けると、
read/write動作を停止します。
USBケーブルや電源ケーブルが抜けた場合等に有効です。
サーボパラメータ
read_velocities
、read_loads
、read_voltages
、read_temperatures
は、サーボの回転速度、電圧、負荷、温度を読み取るためのパラメータです。
1
をセットすると、サーボパラメータを読み取ります。
これらのパラメータを読み取ると通信データ量が増加するため、制御周期が100 Hzより低下します。
読み取ったパラメータはdynamic_joint_states
トピックとしてパブリッシュされます。
$ ros2 topic echo /dynamic_joint_states